クラフトビール振興プロジェクト
「気になっているけれど、まだ飲んでいない」人と、
「もっと知ってほしい」つくり手や飲食店の間にある距離を縮めたい。
イシイ商会が自社で進めている、クラフトビールのためのプロジェクトです。
クラフトビール振興プロジェクトとは
国内のクラフトビール醸造所は2025年時点で1,000か所に迫る一方、市場シェアは1.72%(2023年度)にとどまっています。私たちが2026年3月に実施した調査でも、直近3か月以内にクラフトビールを飲んだ方は13,554人中5.1%でした。つくり手は増えているのに、飲み手の裾野はまだ広がりきっていません。
一方で、実際に飲んでいる方に聞くと、73.0%が「いろいろな銘柄やスタイルを試すことが楽しい」と答え、60.8%が「クラフトビールに詳しくなくてもいい」と考えていました。ハードルが高い飲みものというより、きっかけさえあれば楽しめる余地の大きい飲みものだと私たちは受け止めています。
このプロジェクトは、そのきっかけを増やすための取り組みです。クラフトビール好きの一員として、自分たちにできることを自分たちで手を動かしてやってみる。受託の支援業務とは切り離した、イシイ商会の自主的な活動として続けています。
いま進めているのは、飲み手の入口をつくること、店頭での出会いを支えること、そしてその土台になる実態を調べることの3つです。
主な取り組み

初心者向けイベントの開催
代官山のクラフトビールバー「ビビビ。」のスペースをお借りして、クラフトビールの試飲イベントを不定期で開催しています。
対象は、これから飲み始める方、飲んだことはあるけれど選び方がわからない方です。何種類かを飲み比べながら、味の違いがどこから来るのかを一緒に確かめていきます。詳しくなることを目的にはしていません。次にお店やお酒売り場に行ったときに、自分で1杯を選べるようになることを目指した内容にしています。
調査では、新しいお店やビールを知るきっかけとして「友人・知人の紹介/口コミ」が38.7%と2番目に高い項目でした。人から人へ伝わることが実際に効いている領域なので、まず楽しんでもらえる場をつくることを大事にしています。

飲食店向けタップリストアプリの開発
クラフトビールを提供する飲食店向けに、タップリストを掲載・更新できるアプリを開発しています。飲み手にとってタップ選びがしやすくなることを目指したアプリです。
同じ調査で、新しいお店やビールを知るきっかけの1位は「店頭で見かけて」の47.8%でした。お店を選ぶときに重視することでも「ビールの種類が多い」が42.9%と上位に入っています。つまり、いま何がつながっているかという情報は、飲み手が最も見ている情報のひとつです。一方で、樽は数日で入れ替わるため、この情報を出し続けるのは店舗にとって手間のかかる作業でもあります。
更新の負担を軽くしながら、来店前に何が飲めるかを知りたい飲み手との間にある情報のずれを埋めること。それがこのアプリで解きたい課題です。現時点では一般公開しておらず、開発と改善を続けている段階です。

飲み手の実態調査
イベントもアプリも、思いつきではなく実態に沿ったものにしたい。そのために、飲み手を対象にした調査を自分たちで設計・実施しています。
2026年3月に実施した第1回では、事前調査で20〜60代の男女13,554人、本調査でクラフトビールを定期的に飲む431人にお答えいただき、飲用シーン、お店選びの基準、新しいお店やビールを知るきっかけ、再来店の理由を調べました。結果はプレスリリースと解説記事として公開しています。
調査は今後も続けます。クラフトビールを想起するタイミング、飲むきっかけ、飲む理由、関与度などをテーマに予定しています。データについて話してみたいというブルワリーや飲食店の方がいらっしゃれば、ぜひご連絡ください。
イベントの開催、アプリの導入、調査データについてなど、クラフトビールに関わる方からのご連絡をお待ちしています。
