この記事では「ユーザー獲得」レポートの見方を解説します。サイトの改善や上司への報告に役立つGoogle アナリティクスの機能を理解し、効果的に活用する方法を学びましょう。
ユーザーとの最初の接点を把握しよう
ユーザー獲得レポートでは、ユーザーとの最初の接点を把握することができます。
どのチャネルから新規ユーザーを獲得できているのか、という点に焦点を当てたレポートです。単に購入時のチャネルだけでなく、最初の接点を知ることで、広告や施策の価値をより正確に評価できるようになります。
レポートで確認できる主要指標を理解しよう

ユーザー獲得レポートでは、以下の指標を確認することができます。
- 総ユーザー数
- 新規ユーザー数
- リピーター数
- アクティブユーザーあたりの平均エンゲージメント時間
- エンゲージメントのあったセッション数(1アクティブユーザーあたり)
- イベント数
- キーイベント
- ユーザー キーイベント率
これらの指標を通じて、どれだけのユーザーを獲得したかと獲得したユーザーがどれだけサイトに貢献したかの両面から評価することができます。
利用できるディメンションを理解しよう
レポートでは「ディメンション」を切り替えることで、データを様々な角度から分析できます。デフォルトでは「ユーザーの最初のデフォルトチャネルグループ」が選択されていますが、以下のディメンションも利用可能です。
- ユーザーの最初のメディア
- ユーザーの最初の参照元
- ユーザーの最初の参照元/メディア
- ユーザーの最初の参照元プラットフォーム
- ユーザーの最初のキャンペーン
- ユーザーの最初のGoogle広告の広告ネットワークタイプ
- ユーザーの最初のGoogle広告の広告グループ名
これらのディメンションを使い分けることで、ユーザーの最初の流入経路をより詳細に把握することができます。例えば「どのSNSからの新規ユーザーの流入が多いのか」「どのキャンペーンが新規ユーザー獲得に貢献しているのか」といった分析が可能です。
ユーザーとセッションの違いを理解しよう
分析を深めるためには、「ユーザー」と「セッション」の違いを理解することが重要です。

ユーザー
特定の期間内にサイトを訪問した訪問者
セッション
ユーザーがサイトで行った一連のアクティビティ(最後のイベントから30分以上経過して、再度イベントが発生すると新しいセッションとして扱われる)
例えば、ユーザーが6/1に15時と18時に訪問した場合、ユーザー数は1ですがセッション数は2になります。各セッションでは異なるページを閲覧したり、異なるイベント(ページ閲覧、ファイルダウンロード、クリックなど)が発生したりします。
「ユーザーの最初のデフォルトチャネルグループ」と「セッションのデフォルトチャネルグループ」の違い
この2つのディメンションの違いは分析結果を大きく左右するため、しっかり理解しておきましょう。
「ユーザーの最初のデフォルトチャネルグループ」は、そのユーザーが初めてサイトを訪問した際のチャネルを表します。一度決まるとそのユーザーに対しては変わりません。
一方、「セッションのデフォルトチャネルグループ」は、訪問ごとのチャネルを表し、同じユーザーでも訪問のたびに変わる可能性があります。
具体例を見てみましょう。

この場合、ユーザーの最初のデフォルトチャネルグループでは、全てのセッション(3回)が「Organic Search」となります。
セッションのデフォルトチャネルグループでは、各セッションは別々のチャネル(Organic Search、Organic Social、Email)となります。
この違いを理解することで、「新規ユーザーの獲得に効果的なチャネル」や「コンバージョンに直結するチャネル」を適切に評価できるようになります。
サイト改善のためのポイント
サイト担当者として、このレポートを活用する際のポイントをいくつか紹介します。
■ 新規ユーザー獲得とコンバージョンの両面で評価する
最初の接点となるチャネルが新規ユーザー獲得に貢献しても、そのユーザーが購入につながっていなければ効果は限定的です。両方の指標をバランスよく見ましょう。
■ 長期的な顧客価値を考慮する
初回訪問で購入しなくても、その後リピーターとなって購入するケースも多くあります。「ユーザーの最初のデフォルトチャネルグループ」と「キーイベント」の指標を見ることで、長期的に価値の高いユーザーを獲得できるチャネルを特定できます。
■ 予算配分の根拠として活用する
広告や施策の効果を多角的に評価することで、より効率的な予算配分が可能になります。例えば、SEO施策がコンバージョンだけでなく質の高い新規ユーザー獲得にも貢献していることを示す根拠として活用できます。
まとめ
「ユーザー獲得」レポートの見方について解説しました。このレポートを活用することで、単に「どのチャネルから購入されたか」だけでなく「どのチャネルが価値の高い新規ユーザーの獲得に貢献しているか」という視点で分析できるようになります。
まずはレポートの全体像を把握し、次に自社のビジネス目標に合わせて適切なディメンションと指標を選択して深掘りしてみましょう。「ユーザーの最初のデフォルトチャネルグループ」と「セッションのデフォルトチャネルグループ」の両方の視点から分析することで、意外な発見や改善のヒントが得られるかもしれません。

